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高齢の親が一人暮らしを続ける前に考えておきたいこと

「親はまだ元気だから大丈夫」
「住み慣れた自宅を離れたくないと言っている」
高齢の親が一人暮らしをしている場合、子供としては心配しながらも、本人が元気に生活しているうちは、なかなか住まいや今後のことまで話し合う機会を持てないものです。
しかし、転倒や病気、認知機能の低下など、何かをきっかけに生活環境が大きく変わることがあります。
いざというときに慌てないためにも、親が元気なうちから「これからの暮らし」について少しずつ考えておくことが大切です。
今回は、高齢の親が一人暮らしを続ける前に、家族で確認しておきたいポイントをご紹介します。
まずは「今の暮らし」を確認する
最初に確認したいのは、親が現在どのような生活をしているかです。
例えば
・買い物や通院は一人でできているか
・清掃や料理などの家事に負担を感じていないか
・近所に相談できる人がいるか
・転倒しやすい場所や危険な箇所がないか
・定期的に家族と連絡を取れているか
などを確認してみましょう。
「一人暮らしを続けられるか」という視点だけでなく、本人が今の生活をどう感じているのかを聞くことも重要です。
子どもが「心配だから施設に入った方がいい」と考えていても、親本人は「できる限り今の家で暮らしたい」と考えているかもしれません。
まずは本人の希望を聞くことから始めてみましょう。
「もしものとき」の連絡先を決めておく
病気や転倒など、突然の出来事が起こった場合に、誰に連絡するかを家族で決めておくと安心です。
子供が遠くに住んでいる場合は、
・近くに住む親族
・友人や近所の人
・かかりつけ医
・介護サービスの事業者
など、日常的に関わる人を把握しておくことも大切です。
また、緊急連絡先だけでなく、親がどこの病院に通っているか、どのような薬を飲んでいるのかなど、本人の生活に必要な情報を家族がある程度把握しておくと、いざというときに役立ちます。
自宅についても確認しておく
高齢の親が一人暮らしをしている場合、生活面だけでなく、自宅そのものについても家族で情報を共有しておくことが重要です。
例えば
・土地や建物の名義
・固定資産税の納税通知書
・住宅ローンの有無
・火災保険の加入状況
・修繕が必要な箇所
・水道、電気、ガスなどの契約状況
などです。
特に、親が所有している不動産については、子どもが詳しい情報を知らないケースも少なくありません。
「実家は知っているけれど、他にも土地を持っているか分からない」ということもあります。
将来的な相続や売却、住み替えなどを考えるためにも、元気なうちに不動産の情報を整理しておくと安心です。
認知症などで判断能力が低下した場合にも備える
高齢になると、認知症などによって本人の判断能力が低下する可能性があります。
例えば、親が施設へ入居することになり、「誰も住まなくなった自宅を売却したい」と考えても、本人の判断が低下していると、手続きがスムーズに進められない場合があります。
そのため、元気なうちに
「将来、自宅をどうしたいか」
「施設に入ることになったら家をどうするか」
「不動産の管理を誰に任せるか」
などについて、本人の希望を家族で共有しておくことが大切です。
不動産の管理や処分については、家族信託などの制度が活用できる場合もあります。
ただし、家族信託がすべての家庭に適しているとは限らないため、利用を検討する場合は、司法書士などの専門家に相談しながら進めることが重要です。
「住み続ける」以外の選択肢も考えておく
親が元気なうちは「今の家に住み続ける」という選択肢ができても、将来的には生活スタイルが変わる可能性があります。
例えば
・介護サービスを利用しながら自宅で暮らす
・子どもの近くへ住み替える
・高齢者向け住宅への入居する
・老人ホームへ入居する
など、さまざまな選択肢があります。
その際、現在の自宅をどうするかも考えなければなりません。
「空き家として管理する」
「賃貸住宅として活用する」
「売却」
「家族が住む」
など、選択肢は一つではありません。
大切なのは、何か問題が起きてから急いで決めるのではなく、元気なうちから家族で選択肢を知っておくことです。
親子で話し合うときは「将来どうしたい?」から
住まいやお金の話は、親にとってデリケートな問題です。
いきなり、
「認知症になったらどうする?」
「家を売ったほうがいいんじゃない?」
と話すと、親が不安を感じたり、反発したりすることもあります。
まずは、
「これからも今の家に住みたい?」
「将来、住み替えるとしたらどんな場所がいい?」
など、本人の希望を聞くところから始めると話しやすくなります。
そして、親の希望を聞いたうえで「じゃあ、もしものときはどうする?」と少しずつ具体的な話に進めていくとよいでしょう。
一人暮らしの今だからこそ、できる準備があります
高齢の親が一人暮らしをしていると、子供は「何かあったらどうしよう」と心配になるものです。
しかし、問題が起きてから慌てて対応するのではなく、親が元気に生活している今だからこそできる準備があります。
まずは、
①親本人の希望を聞く
②緊急時の連絡先を決める
③自宅や不動産の情報を整理する
④将来的な住み替えや施設入居について話しておく
⑤不動産の管理や相続について専門家に相談する
この5つから始めてみてはいかがでしょうか。
親の暮らしを支えるためには、介護や医療だけでなく、**「住まいをどうするか」**という視点も欠かせません。
「まだ売却するつもりはない」
「施設に入る予定もない」
という段階でも構いません。
親がこれからも安心して暮らしていくために、今の住まいについて一度家族で話してみることから始めてみましょう。
中央企画では、不動産の売却や賃貸だけでなく、空き家の管理、住み替え、相続など、シニア世代の住まいに関するご相談にも対応しています。
ご家族だけで判断することが難しい場合も、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者

LIXIL不動産ショップ中央企画 代表取締役
田岡浩一郎
1980年代の創業以来、多摩市を中心に40年以上、地域密着で不動産事業を展開。「売主様第一主義」を掲げ、不動産の売却・購入・管理・相続のご相談に誠実に向き合っています。





